裏配線モデル「PROJECT ZERO」の新製品や360mmサイズの液晶、ハンダピンがないマザーも! MSIブースで感じたPC DIYの最新トレンド

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2025年05月29日 17:11  ITmedia PC USER

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MSIのブースでは、PCパーツの最新トレンドを反映した展示が満載だった。

 エムエスアイコンピュータージャパンを日本で展開するMSIブースでは、PCパーツの新製品やコンセプトモデルを展示していた。裏配線を実現する「PROJECT ZERO」の新製品やMini-ITXマザーボードの新製品、360mmサイズの12.3型液晶ディスプレイ、ビジュアル演出を備える水冷クーラーにハンダのピンがないマザーボードなど、最新のPC DIYトレンドと、未来への方向性を感じる内容が満載だった。


【その他の画像】


●配線が見えないPROJECT ZEROの新製品とそれを彩るビジュアル系パーツ


 各種コネクターをマザーボードの裏側に配置し、裏配線を実現するMSIの「PROJECT ZERO」シリーズの新製品として、ピラーレスPCケース「MAG PANO 130R」とマザーボード「MAG X870E TOMAHAWK WIFI PZ」を展示していた。両モデルを組み合わせて利用することを意識したデザインとなっている。


 一緒に展示されていた、12.3型液晶ディスプレイ「MAG VISION LITE 12」も面白い。12cmファン3基分のスペースにぴったりと収まるサイズで、画面解像度は1920×720ピクセルだ。Windowsのセカンダリーディスプレイとして自由に使え、MSI Centerでハードウェアモニタリング情報などをグラフィカルに表示できる。


 インタフェースはUSB 2.0で、PC側のUSB Standard-Aまたはマザーボード上のUSBピンヘッダーに接続して利用できる(液晶側のコネクターはUSB Type-C端子)。ピラーレスケースとの相性が抜群で、これからのトレンドになりそうだ。


●見せるための水冷クーラー「MPG CORE LIQUID P13 360」


 水冷クーラーの新製品も2つ展示されていた。「MPG CORE LIQUID P13 360」は、カスタマイズ可能な2.1型液晶ディスプレイを搭載した水冷クーラーだ。液晶ディスプレイは、CPUの動作周波数や温度などのハードウェア情報と時計の表示に加え、YouTube動画の再生、拡張ディスプレイとしての利用が可能だ。


 さらにIntelとAMDのマザーボード、どちらでも使える固定パーツ「UNI BRACKET」、リテンションのネジを隠してすっきりと見せる「EZ CAP」が付属するなどの特徴を持つ。水冷ヘッドから電源ケーブルが露出しない工夫がされているのもポイントだ。


●チューブの露出を最小限に抑えたハイエンド水冷クーラー


 もう1つ、ハイエンドのMEGシリーズに属する高級水冷クーラー「MEG CORELIQUID E13 360」も展示されていた。最大の特徴は水冷ヘッドに装備した6型の液晶ディスプレイで、マグネットとポゴピンで簡単に着脱でき、縦位置でも横位置でも設置できる。


 また、チューブの接続口をラジエーターの中央に配置する「CENTER FLOW RADIATOR DESIGN」を採用し、チューブの露出を最小限に抑え、フロント部のビジュアルを邪魔せずさっぱりと見せる仕上げになっている。付属のグリスも新開発した意欲作で、評価が高ければグリス単品でも発売を検討しているという。


●Mini-ITXマザーボードの新製品が3種類


 Mini-ITXマザーボードの新製品も3種類展示されていた。MPG X870I EDGE TI WIFIは、Mini-ITXながら高い拡張性が特徴だ。付属のドーターカード(5-in-1 Xpander)と合わせて、M.2ソケットは3基搭載可能だ。うち1基はPCI Express 5.0 x4にも対応する。


 さらに、フルスピードのWi-Fi 7と5GBASE-T対応の有線LANをサポートするなど高速な通信機能も魅力だ。また、「MPG 850I EDGE TI WIFI」と「MPG B860I EDGE TI WIFI」は、それぞれAMDとIntelのメインストリームチップセットを採用し、手堅くまとめたスタンダードモデルとなる。ユーザーの選択肢が増えるのは朗報だろう。


●ラグジュアリーな演出と10GBASE-T対応が特徴の「MEG X870 ACE」


 AMD X870チップセットの新製品「MEG X870 ACE」の姿もあった。これまでMPG X870E CARBON WiFiが最上位だったATXフォームファクターのX870系マザーボードとしては最上位で、豪華な機能とラグジュアリーなデザインが特徴だ。


 I/O部分のライティング機能は2層構造になっており、立体感のある凝った演出が楽しめる。機能的には、10GBASE-T対応の有線LANがポイントだ。「最上位のX870E GODLIKEほど高価ではない10GBASE-T対応の製品がほしい」との要望があったということで、それに応えた。


●VTuberとのコラボPCとAIボイスアシスタント


 人気VTuber「IRONMOUSE」とのコラボPCも展示されていた。ピンクを基調にしたポップなデザインが印象的だ。そのPC上では、LLMを搭載したMSIのAIボイスアシスタント「MIA」のデモが行われていた。MIAはMSI製品のエキスパートで、MSI製品について質問すると音声で答えてくれる。


●その他の展示


 最後に、ブース内で見かけたその他の展示をまとめた。



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