トム・クルーズ主演の人気シリーズの最新作である「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」が5月23日より公開中です。タイトルに「ファイナル」という言葉が含まれている今作は、シリーズの集大成といわれて話題になっています。
ミッション:インポッシブルは、1996年公開の「ミッション:インポッシブル」から、2025年公開のファイナル・レコニングまで計8作が公開された息の長いシリーズです。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントと彼のチームが、スパイとして世界を揺るがす困難なミッションに立ち向かうというのが本シリーズの基本的なフォーマットですが、これは1966年から73年までアメリカで放映されていたテレビドラマが元になっています。日本でも「スパイ大作戦」というタイトルで放送されていました。
ボクはこのスパイ大作戦を、10代の頃に再放送で楽しんでいました。難しいミッションにそれぞれの特技を駆使して挑むIMFのスパイチームたちの活躍に毎回心躍らせたものです。
このため、映画ミッション:インポッシブルの一作目が公開されたときもワクワクしながら劇場に足を運びました。しかし、期待は悪い意味で裏切られることとなりました。
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詳しくはマンガを見ていただきたいのですが、上映開始から30分と経たずに作戦を失敗するイーサンチーム、テレビドラマからは想像もできない嘘と裏切りの嵐、そしてチームリーダーだったジム・フェルプスの扱い……。その内容に衝撃を受けたボクは、その後ミッション:インポッシブルの映画から足が遠のいていました。
しかし今回、シリーズ集大成といううたい文句とタイトルの「ファイナル」という言葉が気になり、約29年ぶりに劇場に足を運びました。すると本作では、映画一作目とは対照的に、一致団結してミッションに挑むチームの姿が描かれているではありませんか。これこそボクの見たかった映画だと思いました。
トム・クルーズのスタントなしのアクションシーンも満載で、一作目と比べてもスケールと迫力が相当グレードアップされている印象です。トム・クルーズは、撮影時にはもう60歳前後だったはずなのですが、年齢を全く感じさせません(編注:現在は62歳だそうです)。
迫力のアクションにスパイ大作戦ファンも納得の展開。そして映画シリーズのファンにとっても、まさに集大成といった内容になっているようですので、誰もが楽しめる作品といえるのではないでしょうか。なにせ、アンチだったボクが楽しめたのですから。
●著者紹介:サダタロー
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1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。
●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場
漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。
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