
口に指を差し込むとハムハムと甘噛みをしてくれるぬいぐるみ「甘噛みハムハム」がSNSで話題になっている。
「どうしても気になる」とその姿を投稿したのは、漫画家の宮川サトシさん。トロンとした目が印象的な猫のぬいぐるみが、人間の指を咥える画像は何とも心地よさそうで、投稿は12万いいねを獲得した。まだ歯が生えていない赤ちゃんや動物に甘噛みされた経験のある人は「あの感じか!」とピンとくる人も多いかもしれない。赤ちゃん時代限定の貴重なハムハムを、いつでも体験できる商品とは…?開発した、ユカイ工学の冨永翼さんに話を聞いた。
――制作のきっかけは?
冨永:ユカイ工学が2020年に開催した、短期間に集中して試作品を作り上げ発表する恒例イベント、社内メイカソン(メイク+マラソン=メイカソン)にて生まれたプロダクトです。
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子育ての経験から、赤ちゃんや動物が乳児の際にハムハムと甘噛みをするしぐさをずっと体験したくて、アイデア化しました。「ほんの短い期間にしか体験できない幸せな時間を再現できないか」と考え企画を進めたんです。
――口に、指を入れるための穴が開いてますが、内部の構造は?
冨永:指を入れると、ぬいぐるみの内部にある静電センサが反応して、指を噛んでくれます。噛まれた時も痛気持ちよくなるように、下顎の突起を調整しています。噛み方も数十種類あるので、入れるたびに違った噛み方をしてくれるのも好評です。
――こだわりは?
冨永:ぬいぐるみの触り心地もしっかりと開発し、もちもちにしました。効果効能は判らないのですが、噛まれる皆さんは自然と笑顔になり幸せな表情を見せてくれるので、開発してよかったなと実感しています。
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――今後、甘噛みハムハムの新しい展開は予定していますか?
冨永:甘噛みハムハムはOEMで展開もしておりまして、外観のキャラクターを変えることができます。今までには、『PUI PUI モルカー』や『銀魂』、ディズニーシリーズの「チップ&デール」など展開してきておりまして、今後も人気のキャラクターなどとコラボもしていきたいです!また、AMAGAMIは日本独特な言葉ですので、世界に「AMAGAMI」を広げたいと思っております!
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SNSでは「柴犬バージョンを持ってます!」「とっとこハム太郎のを待ってます!」「オススメ!「早くお迎えしたほうがいい」など所有者が続々と名乗りをあげ、投稿者である漫画家の宮川サトシさんに購入を勧めるコメントが続々と寄せられた。その熱心さに、甘噛みの中毒性と魅力がうかがえた。
(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)
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